藤井風は宗教2世?“ステルス布教”と指摘される問題点は何?

若者たちの強い支持を得ているカリスマシンガーソングライター藤井風

藤井風は宗教2世であると言われています。

今回は、藤井風が宗教2世であるという噂や、問題視されているステルス布教について詳しく調べました!

ぜひ最後まで読んでいってくださいね(^^)/

藤井風は宗教2世なのか?

藤井風は“宗教2世”であると言われています。

宗教2世(しゅうきょうにせい)とは、特定の宗教を信仰している親や家庭のもとに生まれ育ち、本人も意思に関わらず誕生時や幼少期からその宗教に入信させられている人々のことを指す。

引用元:wikipedia

“宗教2世”ということならば、藤井風は生まれた時から両親が信仰している宗教に入信させられているということになりますが、実際にはどうなのでしょうか?

この件に関しては、藤井風本人や彼の両親は自身の信仰について公表していない為、正確には不明です。

ただ、藤井風は自身の活動の中で、インドの宗教指導者・スピリチュアルリーダーとして知られているサティヤ・サイババの信奉者であることを示していることから、藤井風自信はサイババの信奉者であることは間違いないと思われます。

サティヤ・サイババとは

名前:サティヤ・サイ・ババ(出生時:サティヤ・ナーラーヤナ・ラージュ
1926年11月23日生まれ、2011年4月24日(84歳没)
出生地:インド
14歳の頃に自身を19世紀のインドの聖人シルディ・サーイー・バーバーの生まれ変わりであり、インドの神であるシヴァとシャクティのアヴァター(化身)であり、人々の悩みを取り払うために降臨したと宣言し、以降さサイ・ババと名乗るようになった。
インドで病気治療や、手のひらから聖なる灰を生み出す等の奇跡を起こして名声を得た。
アフロヘアーとオレンジ色の衣装がトレードマークで、1990年代には日本のテレビ番組でも取り上げられて、オカルトブームのきっかけを作った人物であると言われている。
2011年4月24日心肺不全により死亡した際には、国葬が執り行われた。

藤井風の過去のyoutube動画の中で、彼の部屋にはサイババの写真が飾られている様子が映っています。

出典元:youtube Fujii Kaze

また、後に詳しく書きますが、藤井風はサイババの言葉をそのままアルバムタイトルに使用しています。

これらのことから藤井風がサイババの教えに影響を受けていることは明らかですが、両親もサイババの信奉者である可能性がとても高いことを示す情報があります。

藤井風のアルバムタイトルである『HELP EVER HURT NEVER』は、彼の父親が大切にしていて、よく聞かせてくれた言葉だそうです。

この『HELP EVER HURT NEVER』は、サイババの言葉である、“Help ever hurt never(常に助け、決して傷つけない)”の教えです。

父親がサイババの言葉を大切にしていたということは、父親もサイババの信奉者であることを示していると考えて間違いなさそうです。

出典元:youtube ANNnewsCH
出典元:youtube ANNnewsCH

そして、藤井風は母親のお腹にいた時、そして2歳の頃にインドで祝福を受けているそうです。

藤井風のインスタには彼が2歳の頃(1999年)に訪れたインドで母と共に写る写真を投稿していますが、これは2歳の頃にインドで宗教的な儀式である“祝福”を受けた際の写真であると思われます。

これらの事から、藤井風の両親はサイババの教えの信奉者であり、藤井風は生まれる前から両親の影響でサイババの信奉者として育てられていると考えられます。

藤井風自身、そして彼の両親はサイババの教えの信奉者であることは間違いないと思われますが、ここでサイババは宗教家であるのか?という問題が出てきます。

サイババの教えは宗教なのか?

サイババ

新興宗教指導者と紹介されることもあるサイババですが、実はサイババは新しい宗教を立ち上げたわけではありません。

前述しましたが、サイババは自身を19世紀のインドの聖人シルディ・サーイー・バーバーの生まれ変わりであり、インドの神であるシヴァとシャクティのアヴァター(化身)であり、人々の悩みを取り払うために降臨したと宣言しています。

サイババは特定の宗教の指導者ではなく、サイババ独自の教えを広めました。

サイババは宗教指導者ではなく、教育者であるという見方をする人たちもいます。

厳密にはサイババの教えは宗教ではなく、言うなれば”サイババ先生の教え”であり、少し違うかもしれませんがニュアンス的には孔子の論語のような感覚が近いかと思われます。

ですので、個人的には藤井風は宗教2世であるという表現は適切ではないと思います。

問題視されているのは藤井風の信仰対象ではなく、ステルス布教

藤井風がどの宗教、教えを信じるかは自由で何も問題ないです。

しかし、一部で問題視されているのは、宗教等の教えであることを明示せずにその教えを公に広めていることです。

いわゆる“ステルス布教”と呼ばれるものです。

簡単に言うと、広告であることを隠して特定の商品を紹介する“ステマ”の宗教版ですね。

ステルス布教は一般的に使われている造語ですが、ネットの国語辞典では下記のように説明されています↓

ステルス布教 – 宗教団体の信者が勧誘ターゲットに勧誘目的であることを隠して接触し、親しくなってから勧誘を行うこと

引用元:weblio国語辞典

藤井風の音楽活動の目的がサイババの教えを広めるために行っているのかどうかは不明ですが、問題視されているのは、藤井風が使っている言葉がサイババの言葉であることを隠していることにあります。

藤井風の音楽活動を通じたサティヤサイババの思想伝道における運営の問題の改善を求めるために立ち上げられたプロジェクト【IIYY Project】では、この問題についてわかりやすく説明しています。

何度も言いますが、個人の信仰は自由です。

ただ、【IIYY Project】で示されている問題点が一番わかりやすいと思うので、引用しますね↓

藤井風さんのサティヤ・サイ・ババの思想を絡めた音楽活動が、それが「サイババ思想の入り口」だと全く周知されてこなかったために、
リスナーが風さんの音楽の入り口に立った時に、充分な情報を基に自分の意思に即した判断をすることが非常に困難になっていた点

引用元:note IIYY Project
【IIYY Project】藤井風さんの音楽活動を通したサティヤサイババの思想伝道について運営へのメッセージを募集します|IIYYProject
※メッセージの募集は締め切りましたが、以下にプロジェクトの考えがまとめてあるので、後から知った方でも、ぜひ読んでいただければ幸いです。 【English▶】 この度、ankl(@ankl_ab)とよんせい(@4se_tarian)で話し合い...

自分が知らないうちに、特定の思想に誘導されていくことに問題があると説明しています。

信仰自体に問題は無いのですが、サイババは1990年代にも日本で話題となり、後に日本で起きた悲劇的な事件の首謀者であるオウム真理教を増長させたオカルトブームの火付け役であるとも言われています。

オウム真理教の事件では、若い学生たちがステルス布教で近付いてきた信者に誘われてオウム信者となり、洗脳を受けて戦後最悪のテロ事件まで起こしてしまいました。

こういったことから、若い世代に絶大な人気を誇る藤井風にはしっかりとサイババの教えに影響を受けており、サイババの言葉を引用していることを明示してほしいという想いを抱く人たちもいるのです。

ステルス布教だと言われる藤井風の活動

藤井風はサイババの教えを自身の音楽活動で表現しています。

“表現している”と言えば聞こえはいいですが、実際にはそのまんま使っていると言っても過言ではないものもあります。

アルバムタイトルがそのまんまサイババの言葉

サイババの言葉が、そのまま藤井風がリリースしたアルバムタイトルになっています。

2020年5月20日リリースのHELP EVER HURT NEVER

これは、サイババの言葉である“Help Ever Hurt Never(「常に助け、決して傷つけない」)”をそのままタイトルにしています。

前述した通り、藤井風はこの『HELP EVER HURT NEVER』という言葉は、父親が大切にしていた言葉で、よく聞かせてくれたものだと語っており、まるで父親の言葉であるかのような印象を受けます。

このアルバムをリリースした際のインタビュー等では一切サイババの名前を出すことはありませんでした。

そして、2022年3月23日リリースの2ndアルバムLOVE ALL SERVE ALL

これもサイババの言葉である“Love All Serve All(「すべての人を愛し、すべての人に奉仕する」)”をそのままタイトルにしています。

このアルバム『LOVE ALL SERVE ALL』リリースに際しての、藤井風のコメントはこちら↓

2枚目のアルバムが出せることになりそうです。奇跡です。
そしてそれがまた大好きな作品になりそうです。奇跡です。
“LOVE ALL SERVE ALL”
“全てを愛し、全てに仕えよ”
このアルバムは僕にとって祝福のようにおめでたい作品であり、それと同時にもがきの記録のようなものでもあります。
喜んだり、悲しんだり、怒ったり、泣いたりもしていますが、それでもジャケット写真では笑いたいと思いました。
全体的には、楽しくて、明るくて、幸せなアルバムだと思います。^_^
人生だって本当はそうゆうものだと思います。
気に入ってもらえますように。

引用元:JAPAN billboard

アルバムタイトル“LOVE ALL SERVE ALL”の意味をそのまま説明しているだけで、サイババの教えであることは一切明かしていません。

サイババの言葉であることを明示せずに、グッズも展開しています。

藤井風オフィシャルグッズ:Tシャツ
藤井風オフィシャルグッズ:ケース

ただの“言葉”であり、商標登録されているものでもないので、グッズにプリントしても問題はないかもしれませんが、アーティストが人の言葉をそのまま使って引用元を明示していないとは・・・・。

学生に向けた言葉がサイババの教え

公募で選ばれた学生が、藤井風の楽曲『grace』をモチーフにオリジナルショートフィルムを制作するプロジェクト『KAZE FILMS docomo future project』の修了式にて、藤井風は学生たちに以下のようにメッセージを贈りました。

「みんなそれぞれ光ってる完璧な存在が、わしの中にもみんなの中にも自分の中にもあるってことを信じて欲しい。自分の中に宿っとる光を感じて欲しい。だから、みんな光ってるということをどうか忘れないでください」

引用元:共同通信PRWire

この藤井風が学生たちに送ったメッセージも、サイババの教えをそのまま伝えたものでした↓

“光”という表現をそのまま使っていますね。

その際も、サイババの教えであることは一切明らかにしていません。

藤井風サイドのスタンスは?

インスタストーリーズで“反論”した藤井風

藤井風のステルス布教がネット上で騒がれ出したのは2022年12月頃でした。

というのも、同年7月には安倍晋三元首相が、宗教2世山上徹也容疑者によって襲撃された事件が発生し、世間では“宗教2世”問題の関心が高まっていた時期でした。

以前から、藤井風のファンの間では、アルバムタイトルや藤井風のコメント等から、藤井風はサイババの影響を受けているのではないか?と噂されていました。

信仰は個人の自由ですが、藤井風はそれまでサイババについては一切語ってこなかった為、“ステルス布教”をしていると捉えた一部ネットユーザーたちが騒ぎ出しました。

ネット上では藤井風を誹謗中傷する声も出てきたことから、藤井風本人はこの騒動を受けて、インスタグラムストーリーズで以下のような投稿をしました↓

ネット上での騒ぎを知ったのか、藤井は22年12月31日に自身のインスタグラムを更新。「よくもまあ、信念や精神性を揺さぶることができると思ったね。悪いけどそれは絶対に無理」「余計なお世話。他人の欠点を探す前に、まずは自分のことを直せ」といった趣旨の“反論”を、英語で発信した。

引用元:週刊女性プライム

前述した通り、個人の信仰に関して批難することに対しては断固反論して然るべきだと思います。

ただ、問題視されているのは“ステルス布教”についてです。

藤井風は自身の信仰に対しての誹謗中傷についてはコメントしていますが、“ステルス布教”については、何もコメントしていません。

また、『週刊文春』2023年1月19日号「紅白歌手藤井風(25)が“伝道”するサイババの教え」にて、藤井風のレコード会社「HEHNレコード」の河津知典社長は、以下のようにコメントを残しています↓
(※HEHNは、HELP EVER HURT NEVERの頭文字です。)

藤井風のマネージャー河津知典社長
出典元:svolme

「サイババのことを隠しているわけではありません。言う必要がないから言っていないだけです」

引用元:SPA

このコメントから、藤井風サイドはサイババの教えに影響を受けてアルバムタイトルを付ける等していることは認めていることがわかります。

ただ、言う必要がなかったから言ってなかっただけだ。聞かれてないから言ってないだけだ。というスタンスだということです。

世間の反応

サイババの教えであることを明示せずに、音楽活動を通じでサイババの教えを広めていることになっている現状について世間では賛否の声があります。

ほんの一部ですが紹介します↓

まとめ

今回は藤井風が宗教2世であるという噂と、問題視されているステルス布教について調べました。

藤井風はサイババの教えを信仰していますが、両親共に彼が生まれる前からサイババの教えを信仰していることから、両親の影響を多大に受けていることが伺えます。

しかし、サイババの教えは新興宗教ではない為、宗教2世という表現は正しくないでしょう。

そして、問題視されているステルス布教について、藤井風サイドは、“言う必要がないから言っていないだけ”というスタンスであり、アルバムタイトル等にサイババの教えを引用していることは公表していません。

何でもかんでも影響を受けたことについて説明する必要はないと思いますが、独創的でカリスマ性のあるアーティストとして活躍している藤井風が、他人の言葉をあたかも自分の言葉であるかのように使って、グッズまで作っているのが・・・ダサいなぁ・・・と思ってしまいました。。。

堂々と公表すればかっこいいのにな・・・勿体ないな。というのが正直な感想です。

藤井風からすると「余計なお世話」かもしれませんが。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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